はじめに
こんにちは。学習塾ブランチ エンジニアの樋口です。
本日は「心理的安全性の作り方(石井遼介 著)」の第2章について、内容のまとめをしていきたいと思います。
第2章は心理的安全性を高めるために役に立つ、「心理的柔軟性」について記載されている項でした。
「心理的柔軟性」とはなにか、それを高めるにはどうすればよいか、内容をまとめることでより定着させていきたいと思います。
30秒でわかる第2章
「関係性・カルチャー」段階の心理的安全性を高めるには、心理的柔軟性をもったリーダーシップで「具体的にとれる行動」にアプローチすることが重要です。
心理的柔軟性とは「1.変えられないもの受け入れる」「2.大切なものへ向かっていく」「3.それらをマインドフルに見分ける」を満たすものになります。
「1.変えられないもの受け入れる」とは困難な状況・トラブルによって生まれる「困難な思考・感情」を受け入れることです。
自分が先入観をもっていることを認め、嫌な気持ちをコントロールしようとせず、受け入れることで、行動を起こすためのハードルを下げることができます。
「2.大切なものへ向かっていく」には、「大切なものを明確にすること」と「具体的な行動を起こし、継続すること」を指します。
大切なものが共有されていれば自然と妥協点が高くなり、成長・学習するチームに近づくことができます。
「3.それらをマインドフルに見分ける」には、「今この瞬間に起きている現実」に集中する必要があります。
一歩引いた視点で自分を含めた現実を観察し、今目の前の現実から気づきを得て行動を修正し続けることで、正しい目標へ向かい続けることができるようになります。
第2章の考察まとめ
第2章を家庭・学習環境に応用する場合、おそらく一番大事になるのは「2.大切なものへ向かっていく」ことかと思います。
子どもの学習行動を促す場合、その「学習する」という行動が、「どんな大切なものへ向かうための行動なのか」という点についてしっかり子どもと共有できている家庭がどれだけあるでしょう。
「変えられないものを受け入れること」は行動のハードルを引き下げるものであり、「マインドフルに見分ける」ことは行動の方向を定めるものです。
どちらも大事ですが、「大切なものへ向かっていく」ことはこれらの行動の原動力となるものですので、まずはここを明確化し、共有する事が、すべての第1歩になるのではないでしょうか。
次回
今回は2章をシンプルに総括してみました。
1章で学んだ心理的安全性を高める方法として、「心理的柔軟性」にフォーカスした章でしたね。
チームの大事なことを明確にして共有する事や、リーダーシップをその時必要な形で使い分けることなど、難しいながらも意識し続ける必要のあることが多く書かれている印象でした。
次回は第3章です。
第3章は行動変革のためのスキルとして、「行動分析」について記載されているようです。
ここは具体的な行動の指針となる章のようですので、家庭に導入する際の考察などしっかりやっていければと思います。
しっかりやっていければと思います。