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分散学習のすすめ-効果的な復習タイミング【自宅でできる学習支援⑦】

学習塾ブランチ講師の西原です。

もうすぐ定期試験がやってきますね。

試験前は一夜漬けで頑張ってたなーという思う方も多いと思います。

私もどちからというと一夜漬けタイプでした。

今日は試験前の最適な勉強方法「分散学習」について書いていこうと思います。

分散学習とは文字通り、分散して学習を行う方法です。

一気に集中して勉強するのに比べて、時間を分散させて勉強するのとでは、覚える量は同じでも記憶できる時間が倍以上異なるのです。

一夜漬けのデメリット

一夜漬けよりも分散学習ができれば良いというのは誰も反論はないと思います。

では一夜漬けをしない方がよいかというと必ずしもそうではなく、前日に一気に集中して取り組むことも大切です。

大事なのは一夜漬けだけに頼らないようにするということです。

一夜漬けは記憶としては短期記憶よりになります。

一時的に蓄える事はできますが、結構なペースで忘れていきます。

テスト前日に一夜漬けで反復練習も取り入れながら勉強すると、ある程度点数は取れてしまうと思います。

実際私がそのタイプでした。

じゃあいいんじゃないか?と思われるかもしれませんが、後で苦労するのです。

特に数学・英語の積み上げ科目では致命傷になります。

試験が終わって次の単元に入る頃にはもうほとんど覚えていません。

例えば数学の場合、1年生は方程式の単元のあとに比例を習います。

比例を理解するには前の単元で学習する方程式や代入の知識を必要とします。

しかし、一夜漬けでの学習に慣れてしまっていると、方程式のテストでは80点取れていたとしても

比例の範囲を学習する頃にはその知識が残っていないのです。そのため、また0から学習している感覚になります。

結果どうなるかというと、定期試験では点数が取れるのに、学力テストではひどい点数をとるという状態になります。

実際に私がそうでした。

定期試験では80点以下をとることはあまりなく、上位をキープをしていましたが、

中3の4月の実力テストで出た偏差値は40台と悲惨なものでした。

お子様が同じような状態の場合は、一夜漬けだけに頼る勉強方法から脱却できるようにしていきましょう!

最適な復習のタイミングとは

では、時間を分散して学習するとして、2回目の学習までの間隔はどれほどあけると良いのでしょうか?

2008年にワイズハートとパシュラーの研究チームがまとめた見解が以下の表です。

試験までの期間2回目の学習までの間隔
1週間1~2日
1ヶ月1週間
3ヶ月2週間
6ヶ月3週間
1年1ヶ月
「脳が求める勉強法」より

定期試験前の復習としては、前日に2回目(3回目)の学習を行うとして、

テストの3日前には試験範囲のチェックをしておいた方が良いということになります。

そして、3日前までには、提出物などのワークを終えられていることが理想です。

試験前は学校から配布される計画表で学習計画を立てると思いますが、

テスト日から逆算して計画を立てるようにしてみましょう!

受験になるとこの期間が空きますが、3週間から1ヶ月スパンで復習を入れていくのがよいでしょう。

復習は間違えたところだけ?全部した方がよい?

学校によっては、1日で5教科の試験があるところもあると思います。

そうなると前日に5教科のチェックをしなければなりません。

時間が足りなりですよね。

そこで効果的な学習を模索しなければならなくなります。

ではどうすればよいのか?

まず勉強を「インプットの時間(覚える時間)」とテストなどの「アウトプットの時間(思い出す時間)」に分けます。

・インプットは間違えた問題(弱点問題)に集中してOK

・チェックテストは全範囲をする

インプット学習については正解した問題を減らしていくことで、ワークや問題集を1週する時間は次第に短くすることができます。

チェックテスト(アウトプット学習)は、正解した問題も含めて一通りチェックすることが大切です。

例えば、英単語を50個覚えたいのであれば、インプット学習の時は、覚えられていない単語だけに集中して取り組んでOKです。

ですが、チェックをする際は50個全部をチェックした方が良いということです。

全範囲のチェックをしたか、していないかでは結果に倍以上の差が出ることが分かっています。

こちらをお読みを親御様は、是非一度お子様と試験前の勉強方法について話しをしてみて欲しいと思います。

勉強時間を無理して増やさずとも、記憶力を高める方法はあるのです。

次の試験で試してみてください。

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