はじめに
こんにちは。学習塾ブランチ エンジニアの樋口です。
1か月ほど空いてしまいましたが、心理的安全性の作り方について第4章を読み進めてゆきます。
今回は第4章のさわり、何をテーマにしている章かについて読み進めていきます。
人は「言葉」で行動を学べる
いままで学んだ行動分析の基本である「きっかけ→行動→見返り」フレームワークは自分の行動の結果を体験し、次の行動へフィードバックする「体験学習」です。
これは【動物行動】と呼ばれ、人以外の動物も同じフレームワークで学習しています。
【動物行動】とは別に人独自の学習フレームワークとして【言語行動】というものがあります。
言葉を使って教えてもらうことで、「まだ体験していないこと」を適切に学習することができるのです。
読書や学校での学習がこれにあたります。
人の行動は、数億年前の祖先から続く「動物行動」をベースに、言語が発達してから(約七万年前)の「言語行動」が追加されているととらえることができるとされています。
この「言語行動」を適切に働かせることで、【個人の体験学習を言語化し、チームの学習へ昇華する】ことが可能となります。
言葉の力
心理的安全性を高めるための方法や働きかけをこれまで読んできて分かる通り、言葉には良い影響を与える力と悪い影響を与える力があります。
こういった言葉の力の本質は、【「現実」とシンボルを関係づける力】です。
ここでいうシンボルとは「アイコン」であり「ロゴ」であり「言葉」そのものであったりします。
この能力があることで人は、言語によって現在の好子・嫌子を超えて、未来の見返りと関連づけることで行動をコントロールすることができます。
この行動を【ルール支配行動】と呼びます。
考察・感想
学校教育が言語行動に分類されているように、こちらの教科学習はこの章で紹介されている学習行動と親和性が高いと思います。
ルール支配行動の発生が促される場をうまく整えることができれば、より心理的安全で学習効果の高いな環境を整備できるのではないかと期待をこめて、今後を読み進めていこうと思います。
いままでの教室でうまく運営できた部分とうまくいかなかった部分について、あてはめながら読むのも面白そうです。
次回
次回は第2項を読もうかとも思うのですが、最近買った別の本に関しての簡易的なまとめを行うかもしれません。
こちらはドーパミンという脳内物質に関する脳科学の書籍です。
どちらになるかは分かりませんがよろしければ次回もよろしくお願いします。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。