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【保護者向け】お子さまが求めていること

学習塾ブランチ講師の森山です。
今日は保護者さまからのご相談とわたしが気をつけていることをお話します。
その保護者さまをBさん、そしてBさんのお子さんをCくんと仮称します。

「Cくんのスマホの時間が長いことが気になっています。毎日4時間以上見てると思います。受験生なのに大丈夫なんでしょうか。」
わたしはBさんから上記のご相談をいただきました。

このブログを読んでくださっている保護者の方の中にも、同じようにお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
結論を申しますと、長時間のスマホやタブレットは学力に悪い影響を及ぼします。スマホやタブレットを利用する時間が長い人は、短い人よりも成績が低いという研究結果が出ています。
(東北大学川島隆太教授(2018).『スマホが学力を破壊する』.集英社新書)
以下の記事でも研究結果について読むことができますので、ご興味のある方はご一読ください。
https://president.jp/articles/-/24764?page=1


この研究結果でわかった大変恐ろしいことは、せっかく家庭学習してもスマホの時間が長いとそれが無駄になってしまっているという点です。
このことをBさんとCくんに共有し、スマホの時間を減らす方法を一緒に考えて実行していきました。



そうして1週間が経ったころ、Bさんからご相談がありました。
「Cくんから、スマホの時間30分減ったよ、と言われたんです。」
それに対してわたしは、
「おおお!Cくんすごい!!スマホの時間が減ったんですね!」
と返答しました。Bさんからは非常にびっくりされました。
「これってすごいことなんですか?わたしは『たった!?」と返してしまいました」


同じお悩みを持っている方はいかがでしょうか。
もしお子さまから、スマホの時間30分減ったよと言われたら、どのように返答されるでしょうか。




Bさんの「たった(30分短くなっただけ)!?」という気持ちもすごくわかります。30分減らしても、4時間が3時間30分になるだけで、利用時間が長いことには変わりないですから。
ですがこのとき、お子さまがどうして30分減ったよと報告してくれたかを考えてみてください。
おそらく「減らせたね、我慢できたね、頑張ってるね」と自分の行動を認めてもらいたいのではないでしょうか。
それなのに「たった!?」と叱られてしまったのです。

このサインを何度も見逃し続けてしまうと、(頑張っても認めてもらえないんだ、褒めてもらえないんだ)とお子さまは落胆し、頑張っても話さなくなるどころか、頑張っても頑張らなくても同じなら頑張らなくていいやという考えになってしまう可能性もあります。
30分じゃなくて2時間だったら褒めるのに、とお考えの方もいらっしゃると思います。これは保護者さまの基準とお子さまの基準が違うことにより起こります。同じような事例は他にもたくさんあります。


保護者「うちの子、褒めるところがないんですよね」
講師「お子さまから小テストで10点満点だったと聞きましたよ」
保護者「それは本人から聞きましたけど小テストでできるのは当たり前、定期テストで結果を出さないと」


生徒「理科で60点超えられたよ」
保護者「え、低くない?」
生徒(苦手な理科だから嬉しかったのにな)




頑張り始めてすぐに結果が出ることはほとんどありません。保護者さまにとって段差が低いように感じても、お子さまが一つ一つ登っていけるように支えることが大切です。そのためには、周りの大人のフィードバックが非常に重要です。
わたしがお子さまから何か言われたときは、なぜこう言っているのかな?どう返答したらお子さまのためになるかな?を考えて返事をするように気をつけています。できていないときもあり、往々にして余裕がないときです。。。日々精進していきます!
保護者さまからのフィードバックは、お子さまにとって、わたしなどよりも絶大な影響力があります。
頑張ったことを認めてもらえることで、お子さまはより一層の力を発揮してくれます。

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