今回は「記憶」についてのお話です。

 

私たちは普段どうやってものごとを覚えているのでしょうか?

 

一緒に見ていきましょう。

 

記憶には2種類ある

私たちは日々見聞きしたことをあれもこれもと「覚える」ことができません。

普段見たり、聞いたり、味わったりしたもののうち、生きていく上で必要だと判断されたものだけを「覚える」ことができます

反対に、生きていく上で必要ではないと判断されたものは「忘れる」ことになるのです。

そして、残念ながら手や足を動かすように「これは覚えよう!、これは忘れよう!」と頭を動かすことはできません。

では、どうやって人は覚えたり、忘れたりしているのでしょうか。

記憶には2種類ある

さて、記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があります。

この2つをそれぞれ「箱」と考えてみましょう

短期記憶とは「これは必要かもしれないからとりあえず覚えておこう!」という情報をしまう小さな箱です

長期記憶とは、「これは生きるためにとっても大事だから、きちんと覚えておこう!」という情報をしまう大きな箱です

人はこの2つの箱を上手に整理することでものごとを覚えたり、忘れたりしています。

 

記憶の整理

次は記憶の整理について詳しくみていきましょう。

「これは大事だね!あれはいらないかも…」というふうに

情報を整理する仕事をしている「海馬(かいば)」という場所があります

その部分の脳の断面がタツノオトシゴに似ていることから「海馬」と言われているそうです。

そう、この海馬が短期記憶(小さな箱)の情報を1つ1つを「いるもの」と「いらないもの」に分けており

さらに「いるもの」は長期記憶(大きな箱)に、「いらないもの」は忘れる(ゴミ箱に捨てる)仕事をしています

 

テストで点数を取るためには?

日々の勉強で覚えなければならないことはたくさんあります。

どうにかして効率よくたくさんのことを覚えたいものです。

ではどうすればそれが可能になるのでしょうか。最後にそこを考えてみましょう。

そもそも、勉強で覚えた内容は「長期記憶(大きな箱)」入っていなければ、いざテストとなったときにパッと思い出すことができません

解答用紙をビシッと埋めるためには、日々の勉強で大事な内容をきちんと「長期記憶」に入れておくことがポイントになるのです。

さて、話を少し戻しましょう。

記憶の整理を担当する「海馬」について説明しました。

大事な内容を「覚える」ためには、この海馬に何とかして勉強内容を長期記憶に移してもらう必要がありますね

しかし、海馬はよっぽど大事なものでない限りはポイっとゴミ箱に捨ててしまいます。

でも大丈夫です。海馬に長期記憶に移してもらうコツが実はあります

それは、「くりかえし学習する」ということです。

例えばimportant(意味:重要)という単語を覚えるためには、繰り返しimportantという単語を覚えることがコツなのです!

くりかえし学習することで、短期記憶(小さな箱)に何度も同じ情報が届けられます

そうすると、海馬が「これは大事な情報だったんだ!」と思うようになるのです!

大事な情報であればもちろん、長期記憶(大きな箱)に移してもらえますね

だから「復習」が大事!

勉強の話になると「復習が大事」だと言われます。

なぜ「復習が大事」かといえば、

それは「くりかえしの学習」がたくさんのことを覚えるために大事になるという理由がその言葉の裏にあるからなんですね。

しかし、がむしゃらに同じ単語を覚え続ければいいかとなればそれも違います。

 

復習」のタイミングにも、大事なポイントがあるのです。

 

海馬の性質から、次のタイミングで復習することもっとも効果的だといわれています。

 

学習した翌日に、1回目

その1週間後2回目

2回目の復習から2週間後に、3回目

3回目の復習から1ヶ月後4回目

 

ちょうど忘れかかったタイミングで復習することがポイントのようです。

また、「長期記憶」に覚えた内容をしまっておける期間は「1ヶ月」とあまり長くないので、やはり日々の学習を大事にすることが点数アップにつながることは間違いないですね。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

参照:『最新脳科学が教える高校生の勉強法』(著者:池谷裕二)[東進ブックス]