新学期が始まれば新たに色んな人と出会い、新しい友だちもできることでしょう。

 

今回はその「友だち」についての話をしていきます。

 

「友だち」が与える影響

学校の卒業式では、「よい友だちに恵まれて、素晴らしい時間を過ごすことができた」という感謝の言葉を聞くことがよくあります。

 

その言葉通り友だちから受ける影響はとても大きいものです。

 

親御さんがなるべく偏差値の高い学校に行ってほしいと望むのも、学力の高い友だちから良い影響を受けて学力が高まっていくことを考えているからでしょう。

これは逆もまた然りで、友達からの悪い誘いを断れずに悪い影響を受けてしまうこともよくあります。

 

このようによくも悪くも友人から受ける影響のことを「ピア・エフェクト」といいます。

 

 

ピア・エフェクトとは?

今回はピア・エフェクトの効果を

1.同じ学年や学級の子どもたちの「平均的な学力」から受ける影響

優秀な同級生から受ける影響

3.問題児から受ける影響

の3つに分けて紹介をしていきます。

 

同じ学年や学級の子どもたちの「平均的な学力」から受ける影響

スタンフォード大学のとある研究で、

『周囲の子どもたちの学力が子どもの学力の変化にどのように影響を与えるのか』

ということを明らかにするための研究が行われました。

 

その結果、学力の高い子供たちが多いグループでは、学力の高い子供たちが少ないグループと比べて成績が高くなっていることが分かりました。

同級生の国語の平均点が1点上がると自分自身の点数は1~3点ほど上がり、

数学の平均点が1点上がると5~7点ほど上がるという大きな効果が確認されています。

 

学力の高い友だちの中にいると、自分自身の学力にもプラスの影響があるのです。

 

 

優秀な同級生から受ける影響

以上の結果を見れば、優秀な子どもと付き合うことが得策のようです。

しかし、優秀な子どもさえいれば、子どもの学力が向上するかというと必ずしもそうではありません

 

実は優秀な子どもから影響を受けるのは、そのグループでもともと学力が高かった子どものみなのです。

中間層やもともと学力の低い子供たちは何も影響されないばかりか、マイナスの影響が出ることもあるという研究結果もあります。

それは優秀な子どもたちが他の子どもたちの自信を喪失させ、意欲を失わせていることが関係しているといわれています。

 

優秀な子どもたちの中にいることでプラスの影響を受けることもあるあれば、レベルの高すぎるグループにいることでマイナスの影響を受けることもあるのです。

 

 

問題児から受ける影響

こちらもノースウェスタン大学の研究で、

『問題児の存在が、学級全体の学力にマイナスの影響を与える』

ということを明らかにしました。

 

また、親から虐待を受けている子供がいる学級では、学級運営が難しくなり、結果として他の子どもたちの学力にマイナスの影響を与えるという研究結果もあります。

この研究では、1人の問題児によって他の子どもたちが新たな問題行動を起こす確率が17%も高くなると推計されています。

 

問題の抱えている子供は放置することなく十分なケアを行うことが重要です。

 

 

自分に合う友だちを選ぼう!

ここまででわかったことは、ピア・エフェクトがプラスに働くのは『同じくらいの学力の子どもたちが互いに影響を受けるとき』ということでした。

この同じくらいの学力の子どもたちでグループを組むことで一番影響を受けるのは、もともとの学力が低い子どもなのです。

 

それは自分と同じくらいの学力の子どもたちと一緒になることで他者と比較してしまうことが少なくなり、自信の喪失や意欲がなくなるような機会が減り、互いに助け合う関係性ができるからだといわれています。

 

これは学力に限った話ではないでしょう。

友だちから強い影響を受けるのは互いに助け合い、高めあう関係性が構築できているからだといえます。

 

友だち作りにおいて重要なことは「自分に合った友だち=いい友だちを見つけること」なのです。

 

ぜひ、新しい友だちが増えるこのシーズンに「いい友だち」をつくり、素敵な学生生活を送りましょう!