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【読書】心理的安全性の作り方【第2章第4項】

はじめに

こんにちは。学習塾ブランチ エンジニアの樋口です。
本日は「心理的安全性の作り方(石井遼介 著)」の第2章第4項を読み進めてゆきます。

この項目で掘り下げらているのは心理的柔軟性の3要素のうちの3つ目、「マインドフルに見分ける」ことです。
「変えられないものを受け入れる」ことによって行動のハードルを下げ、
「大切なことへ向かい、変えられるものに取り組む」ことで行動の原動力を得ました。

今回は正しい方向へ向かうための指針となる部分です。

マインドフルに見分ける?

マインドフルに見分けるとは、何かにとらわれず、今おかれている状況・進行中の出来事に気づき続けることです。

今現在チームがおかれている文脈において、柔軟に役立つ行動をとるために必要な要素となります。

マインドフルに見分けるためには、次の2つが重要です。

  • 「今、この瞬間」への気づきと集中
  • 「物語としての私」から「観察者としての私」へ

「今、この瞬間」への気づきと集中=過去や未来にとらわれない

私たちが過去を後悔したり未来の悩みにとらわれているとき、今現在の、目の前の出来事に対する集中は損なわれています。
「今、この瞬間」に注意を向けることで、目の前の出来事から学び、気づきを得て行動を修正することができます。

トレーニング方法としては坐禅やマインドフルネスの実践などがあげられており、本書でも方法等が少し記載されていますが、ここでは割愛致します。

「物語としての私」から「観察者としての私」へ=「自分」にとらわれない

「物語としての私」は「自分はこういう人間である」という思い込みであり、自分が認識している「キャラ・自分らしさ」です。
これにとらわれると、「自分のキャラではない言動・行動」は取りにくくなったり、行動パターンが固定化されたりします。

チーム内で「私=〇〇〇」が壊れるリスクを恐れず、成果のための行動がとれるようにするには、「観察者としての私」の視点を得ることが重要になります。

「観察者としての私」とは「世界を眺めるカメラ」としての感覚であり、自分も他者の一部として、距離をとって俯瞰的・客観的に観察できる状態のことです。
こうすることで、何か出来事が発生したときにそれを眺める猶予がうまれ、行動の選択肢を増やすことができます。

考察

読んでいて、少し難しい内容かなと感じました。

過去の経験を振り返りすぎたり、未来への想像に耽りすぎず、まず目の前の出来事をしっかりと捉えること。
そしてそこからとっさの反応・反射ではなく、多様な選択肢を行動に持たせること。

これにより、チームの目的のために「役に立つ」行動をとることができるということでしょうか。

今回の内容に関連しそうな記事がちょうど書かれていましたのでご紹介します。

当該記事では、親から子への声掛け失敗談が書かれてしましたね。

「子どもがなかなかスマホ使用時間を減らしてくれなかった」という過去や、「このままでは悪影響があるのではないか」という未来への不安に囚われ、
「子どもへしっかり教育をする自分」や「あまり全力で子どもを褒めない自分」のイメージにとらわれた結果、
「たった30分だけ!?」という発言がでてしまったのではと私は予想しました。

「マインドフルに見分ける」ことができれば、
「30分スマホ利用時間が減ったこと」や「それを自分に報告してきたこと」「その時の表情やテンション」などから気づきを得られたかもしれませんし、
もし「あまり手放しで子どもを褒めてこなかった」というキャラがあったとしても、そのイメージを壊すことを厭わずに、
「子どものスマホ利用時間を一定量減らすために」役に立つ行動として、いくつかアイデアが浮かんだかもしれません。

実践は難しいかもしれませんが、普段からなるべく意識していくことで、親子関係が円滑になる可能性は高いと思います。

次回

今回は第2章第4項を読みました。
第2章はこれで読了となりましたので、第1章と同じようにざっくりとしたまとめをしてゆきたいと思います。

ここまで読んでくださいまして、ありがとうございました。

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